EVENT REPORT

【開催レポート】
バローネ・リカーゾリ メーカーズディナー

第32代当主 フランチェスコ・リカーゾリ氏を迎えて

ワイン会・イベントレポート

2026年9月8日(火)、大阪・新町の「ラ・フィネストラ」にて、
バローネ・リカーゾリ メーカーズディナーを開催しました。

今回お迎えしたのは、約900年の歴史を持つイタリア・トスカーナの名門
バローネ・リカーゾリ 第32代当主 フランチェスコ・リカーゾリ氏

さらに、ワインジャーナリストであり「ガンベロ・ロッソ」日本版編集長、
イタリアワインの第一人者として知られる
宮嶋 勲氏に通訳・解説をお願いしました。

ラ・フィネストラ 平野大介シェフによる、この日のワインのための特別コースとともに、
リカーゾリの歴史、キアンティ・クラッシコ、サンジョヴェーゼ、
そして現在のワイン造りまでをじっくり味わう一夜となりました。

開催概要

開催日:2026年9月8日(火)

時間:19:00~

会場:ラ・フィネストラ(大阪・新町)

会費:24,000円(税込)

約900年続く、リカーゾリ家の物語

リカーゾリ家の歴史は1141年まで遡ります。

拠点となるのは、キャンティ・クラッシコの中心地に位置する
ブローリオ城(Castello di Brolio)

リカーゾリ家の祖先には、1861年に統一イタリア王国の第2代首相を務めた
ベティノ・リカーゾリもいます。

政治家を退いた後はワイン造りに取り組み、
現在のキアンティ・クラッシコへとつながるブドウ品種の調合について研究した人物としても知られています。

フランチェスコ氏のお話で特に印象的だったのが、
「単に美味しく飲みやすいアルコール飲料を造るのではなく、その土地の魂、テロワールを伝えるワインを造る」
という考え方。

約900年の歴史を持ちながら、大学との共同研究なども積極的に行い、
伝統だけに頼らず進化を続けているのもリカーゾリの大きな特徴です。

実はイベント直前まで料理を調整

今回の料理は、ワインリストだけを見て決めたものではありません。

イベント直前に実際のワインサンプルを平野シェフにテイスティングしていただき、
味わいを確認した上で、当日まで料理を調整していただきました。

ワインの酸味、果実味、ボリューム、余韻。
実際に飲んでから料理を組み立てることで、この日だけのペアリングが完成しました。

当日のワイン&料理

WINE 01

アルビア・ビアンコ 2025

シャルドネを主体に、少量のソーヴィニヨン・ブランとマルヴァジア・ビアンカをブレンド。
フレッシュで、ピチピチとした爽やかな飲み口からスタートしました。

PAIRING
剣先イカとシャインマスカットのパンツァネッラ

ズッキーニを練り込んだ自家製パンに、緑の野菜、メロン、
シャインマスカット、軽くボイルした剣先イカを合わせた、
トスカーナ伝統のパンサラダです。

WINE 02

トッリチェッラ 2024

シャルドネ100%。
1本目のアルビアとは対照的に、より重厚で長期熟成能力を意識した白ワインです。

収穫したブドウを急速冷却し、スキンコンタクトを行った後、
一部をステンレス、一部を木樽で発酵。

フランチェスコ氏からは、
グラスの中で温度が上がるにつれて表情が大きく変化するため、
その変化も楽しんでほしいとのお話がありました。

PAIRING
秋刀魚とクスクス ズッパ・ディ・ペッシェ

軽く燻製した秋刀魚に、魚の出汁を含ませたクスクスを合わせた一皿。
シチリアと北アフリカの食文化のつながりまで表現されています。

WINE 03

ブローリオ キアンティ・クラッシコ 2023

サンジョヴェーゼ95%、コロリーノ5%。

キアンティ・クラッシコの
「アンナータ」「リゼルヴァ」「グラン・セレツィオーネ」
というカテゴリーについても、宮嶋氏の解説を交えながら学びました。

サンジョヴェーゼは萌芽が早く、収穫が遅い品種。
近年の気候変動の中では、醸造技術だけではなく、
畑でどれだけ丁寧な仕事ができるかがより重要になっているというお話も印象的でした。

PAIRING
ブラウンマッシュルームと鶉モモ肉のラグー【ピチ】

卵を使わず、水と粉を手で伸ばして作るトスカーナ伝統の太麺パスタ「ピチ」。
鶉モモ肉とブラウンマッシュルームのラグーを合わせました。

WINE 04

カステッロ・ディ・ブローリオ
キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ 2022

サンジョヴェーゼ100%。

キアンティ・クラッシコ最高カテゴリーの
「グラン・セレツィオーネ」に位置する、リカーゾリを代表するワインのひとつです。

標高400m以上にある性質の異なる土壌の区画からブドウを選び、
それぞれの個性を調和させています。

ベリー、スパイス、黒鉛を思わせる複雑さと、
サンジョヴェーゼらしいエレガンスを楽しみました。

PAIRING
えぞ鹿モモ肉と黒いちじくの包み焼き

北海道別海町のえぞ鹿に、黒いちじくのジャムと赤ワインソースを合わせた一品です。

WINE 05

イストリア・ファミリエ 2021

カベルネ・ソーヴィニヨン100%。

ボトルには、1141年から続くリカーゾリ家の
61名の祖先の名前が刻まれています。

もともとは販売を主目的に造られたものではなく、
リカーゾリ家の歴史そのものを象徴する特別なワイン。

カベルネ・ソーヴィニヨン100%でありながら、
重さだけではなく、トスカーナらしいフレッシュさとエレガンスを感じるスタイルでした。

PAIRING
関村牧場 漢方和牛の赤ワイン煮込み【ペポーゾ】

黒胡椒をしっかり効かせ、
ブローリオのワインでじっくり煮込んだトスカーナ伝統料理「ペポーゾ」。

フランス料理の甘みを感じる煮込みとはまた違う、
野性味のある素朴なトスカーナ料理として仕上げていただきました。

SURPRISE

最後に、まさかのヴィン・サント!

コース終盤には、予定になかったサプライズワイン
ヴィン・サントが登場。

キャンティ伝統の甘口ワインで、
ブドウを影干しして糖度を高め、
カラテッリと呼ばれる小樽で長期間熟成させます。

すると、そのサプライズに反応した平野シェフが、
すかさずビスコッティを用意。

ワイン側からサプライズ。
料理側からもサプライズ。

思わぬ「サプライズの応酬」に、会場も大いに盛り上がりました。

ドルチェ

栗のネッチ、レモンのズッパ・イングレーゼ

栗粉を使ったトスカーナ伝統のクレープ風菓子「ネッチ」に
チョコレートクリームを合わせ、
爽やかなレモン風味のズッパ・イングレーゼとともにいただきました。

「男爵」という言葉から想像していた人物像とは……

フランチェスコ氏は「男爵」。

貴族。
約900年続く名家の第32代当主。

開催前は正直、
「ものすごくお堅い方なのでは……」
と少し緊張していました。

ところが実際にお会いすると、とても柔和で穏やか。
物腰も柔らかく、終始にこやかな紳士でした。

そして宮嶋勲氏も同様。

「ガンベロ・ロッソ日本版編集長」
「ワインジャーナリスト」
「日本のイタリアワインの第一人者」

と肩書きを並べると少し緊張してしまいますが、
実際には終始笑顔で、とても柔らかな雰囲気。

イタリア語を話す方からは、
「宮嶋さんのイタリア語はとても分かりやすい」
という声もありました。

気がつけば、ほとんど女性!

今回のお客様は、ほとんどが女性。

フランチェスコ氏人気なのか。

宮嶋さん人気なのか。

平野シェフ人気なのか。

それとも、やっぱりリカーゾリ人気なのか。

最後まで答えは分かりませんでしたが、
とても華やかなメーカーズディナーとなりました。

リカーゾリ特製「うちわ」もプレゼント

この日はノベルティーとして、なんとリカーゾリ特製の「うちわ」もプレゼントしていただきました。
約900年続くイタリアの名門と「うちわ」という組み合わせも、なかなか印象的でした。

当日限定のワイン販売も

当日は、参加者限定でリカーゾリのワインを
通常価格から20%OFFで受注販売しました。

さらに、

ブローリオ キアンティ・クラッシコ 2023
カステッロ・ディ・ブローリオ キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ 2022

をご購入いただいた方には、
フランチェスコ氏がその場でボトルへ直筆サイン。

ワインを飲むだけではなく、
実際に造り手と会い、話を聞き、その人から直接サインをもらった一本。

ご自宅でボトルを開けた時に、
またこの日のことを思い出していただけたら嬉しいです。

最後まで、皆さまゆっくりと

かなりしっかりとしたコースでしたが、
皆さま料理をきれいに召し上がり、ワインもしっかり楽しんでくださいました。

ディナー終了後もすぐに帰られる方は少なく、
フランチェスコ氏と写真を撮られる方が次々と。

その横では宮嶋氏との2ショット撮影も。

最後までとても和やかな雰囲気の一夜となりました。

ご参加ありがとうございました

約900年という歴史を持つリカーゾリ。

その歴史を資料で読むだけではなく、
第32代当主本人から話を聞き、
実際のワインを飲み、
トスカーナを意識した料理と一緒に味わう。

これこそ、生産者来日イベントならではの楽しさではないかと思います。

ご参加いただいた皆さま、フランチェスコ・リカーゾリ氏、
宮嶋勲氏、フードライナーの皆さま、
そして素晴らしい料理をご用意いただいたラ・フィネストラ 平野大介シェフ、
本当にありがとうございました。

ワインサロン スープルでは、今後も生産者来日イベントや
特別なワイン会を開催してまいります。


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